- まずは自己紹介をお願いできますでしょうか!

東京で株式会社イグレックスという会社を経営している安原と申します。
起業したのは25歳ですが、会社の創業は29歳のときになります。弊社はまだまだ小さな会社ですが、これからも人の役に立つサービスを展開していき、財務体質と福利厚生の向上に努めていきたいと思っております。

- 御社の事業内容を詳しく教えてください。

主にワイメールというメール配信のASPサービスを展開しております。
一般的にメール配信サービスは、サービス提供者が複数のSMTPサーバを大量に保有し、配信制御・分散配信処理・エラー制御処理を適切に行って、いかに速く受信BOXにメールを届けるか、という点に主眼が置かれるサービスです。
しかしワイメールの場合は、Gmailもガイドラインで推奨している「送信元の一貫性」を第一に重視します。そのため、お客様1人1人に専用の配信環境を構築して貸与いたします。専用サーバを準備して、弊社がその管理しているといったイメージがわかりやすいかもしれません。
機能面でも、ステップメールやループメールといった業務メール配信に最適な機能をはじめ、便利な機能をたくさん兼ねそろえています。

- 独学で学んだプログラミングで、あれだけのシステムをつくられるのはすごいです。

そういっていただけると嬉しいです。まあ実際には私以外の開発の手も入っていますけれども、プログラミングの独学は何も珍しいことではありません。私の場合、PerlやPHPやMySQLの初心者向けの本を買って、書いてある通りにコードを書き殴ることを数年ほど繰り返していましたら、自然と全容がわかるようになっていました。最初は構造がよくわからなくても、とにかくコードを書いてみることが第一歩ですね。
ワイメールのプログラム自体はそれほど高度なものではないのですが、基本的には誰でも気軽に使える、冗長性が低いリレーショナルDBの利用を前提としたパッケージングソフトです。
そのため限られたリソース(資源)の中で動作させ、高負荷にもある程度耐えなければいけないので、そのあたりの効率化や耐障害性の設計をいかに行っていくかが難しいところかと思っています。
例えばリードオンリーの処理でもなるべく軽い処理となるよう工夫しなければならなかったり、突然の障害でDBやWEBが落ちた場合でも、配信中の記事の整合性が崩れないようにするといったところでしょうか。

あ、これ売ってみようかなと思ったのが始まりですね。

- ワイメールを開発されたきっかけ、動機は何ですか?

そもそも、特にメールのサービス開発を行う予定はありませんでした。
まだ会社を立ち上げる前に、アメリカ性の単純なオートレスポンダーのスクリプトを自分で使いやすいように改変してみようと試してみたのがきっかけです。
当時はまだインターネットのことすらよくわかっていない素人でしたが、自分で書いたとおりに動いてくれるプログラミングの面白さに魅了され、改変していくうちにそのスクリプトをまるっきり書き換えて、DBと連携したメールの一斉配信用のスクリプトに改変しました。そのころはだいぶ暇だったんでしょうね(笑)
そこから、あ、これ売ってみようかなと思ったのが始まりですね。

- リリース当初に苦労された話があれば教えてください。

やはり、いくら無制限といっても、こちらの想定をはるかに超えためちゃくちゃな使い方をする人たちがいたことです。言葉は悪いですが、いわゆるスパマーの人たちです。
でも結果的にはその影響もあって、耐障害性やプログラムの効率性を向上させるきっかけにもなりましたし、スパム配信を防止するためのさまざまなポリシーや迷惑メール通報に対する業務フローを整備するきっかけにもなりました。
万が一ワイメールから発信されたスパムメールを受信された方には、ご迷惑をおかけし大変心苦しい限りですが、このような配信者に対しては、サービス管理者として厳正な措置をとらせていただいている点について、ぜひご理解いただければと思います。

- 弊社でもワイメールを使ってメルマガを発行しております。必要な機能はすべて揃っていて、とても使いやすいです。

御社には古くから当サービスをご利用いただき、大変感謝しております。また御社のようにサービスを使い込んでいる方からそのように褒めていただけるだけで、苦労が報われます。
ワイメールでは、利用者に極力ストレスをかけないよう、他社でも当然実装されているような基本的な機能については、網羅させていただいているつもりです。
まずそこがスタートラインで、それにプラスアルファ、ワイメールとしてなにができるか、どういった特徴があるか、それに対する価格は適正か、といったところで選んでいただくと良いかなと思います。
開発ポリシーとしては、すべての業務メールの配信シーンに対応できるシステムにしていくこと、そして利用者の声を、なるべく早く開発に反映させていくことです。

難しいことをせず、テンプレートをTCDに変えただけで、
一気にデザイン性と実用性が高まります。

- TCDを知ったきっかけは?

実はTCDが出たころから知っていました。御社の代表とは、メルマガを通じて創業前から知り合いでしたので。
当時はまさしく、WPテンプレート業界の先駆けだったと思います。今でこそ世界一のシェアを誇るワードプレスですが、当時はまだムーバブルタイプの方が主流でしたし、L社とかS社が無料のブログサービスを席巻しているころでした。
そんな中いち早くワードプレスの将来性、デザインとサイトブランディングの重要性に気づき、そこに目を付けて勝負された中田社長はすごいなと思っています。もちろん今でも中田社長のメルマガは読んでいます。

- 使ってみてよかったことはありますか?
また、TCDの客観的な印象もお聞かせ頂ければと思います。

まず洗練されたデザインについては、誰しもが認めることろかと思います。難しいことをせず、テンプレートをTCDに変えただけで、一気にデザイン性と実用性が高まります。
多分言われないと気が付かないかもしれませんが、テンプレートのテーマによっては、要素の配置や際立てたせる部分を考えて、PVやコンバージョンを最大化するよう考えられています。この辺りは中田社長が当初から力を入れてきた、マーケティングのノウハウも詰まっていると感心します。
最近のテーマは全てレスポンシブですし、ただでさえ設置が簡単ですが、それに加えてマニュアルも充実しており、当たり前のことかもしれませんが、きちんと時代と利用者のニーズをくみ取っているなといった感想です。
また仕事柄、裏側(管理画面側)の仕様も気になるとことですが、こちらもまた利用者にストレスの無いよう、考え抜かれたUI設計となっていると感心しております。具体的に言うと、利用者の操作時間が極力少なくなるよう、なるべく不要なボタンや入力項目は作らないよう努めている点、一度画面が切り替わっても、元の入力状態を保持して利用者にストレスを与えないように配慮されている点などです。それ以外にも細かい点がよく考えられています。
よく他社で配布しているものには、表側(公開側)は作りこんでいるが、裏側は適当なもの、プラグインもただ作っただけで、汎用性を考えていないものがたくさんありますが、TCDはそのすべてが使いやすく配慮されていると感じます。
個人のブログから企業のコーポレートサイト、本格的なオウンドメディアやキュレーションサイトまで、ワードプレスとTCDでストレスなく十分運用が可能であると言っていいでしょう。

- 最後に今後の展望をお聞かせください。

冒頭に申し上げたように、まずは会社をより充実させていきたいです。今よりさらに業務効率を重視し、安定したPDCAサイクルを定着させ、新しいことにチャレンジしやすい環境を整えることです。
また新サービスを展開する一方、若い子にも挑戦のチャンスを与え、好きなサービスを開発させてあげたいという気持ちもあります。
私自身もICT技術や経営学などをもっと勉強し、スキルアップを図って行きたいと思っています。

編集後記

安原さんの第一印象は真面目で実直な方でしたが、時折お茶目なことを仰るので終始楽しい雰囲気での会社訪問となりました!
メルマガ配信システム「ワイメール」は弊社デザインプラスでも活用させて頂いているサービスです。代表の安原さんが元々メルマガを発行していた経験があるため、メルマガ配信者が欲しい機能がすべて詰まっているとても使いやすいメルマガ配信システムです。今後もさらなるサービスの改善に力を入れると力説されていましたので、メール配信サービスの新しいスタンダードになるという勢いを感じました。

株式会社イグレックス

https://igreks.jp

ご活用のTCDテーマ

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